はじめまして
みなさんはお口の中の「歯」については歯医者から、「むし歯予防、歯周病予防、被せる歯、ブリッジ、部分入れ歯、総入れ歯、インプラントなど」の情報を得ていますが、「舌・唇」はどうですか?
実は、人間が生きていくのに必要なのは「舌」なんです。
食べる
「舌」は食べ物を潰したり、食べ物を右に左の奥歯に移動させたり、噛んだ食べ物を食塊(しょくかい)として丸めて喉の奥に持って行き、鼻から来る空気の遮断をして、喉頭蓋が気道を蓋をして、気圧を上げた瞬間に食道がパッと開いて食塊を食道に吸い込ませる。
この間、0.5秒。
すると、喉頭蓋は開き排気し、舌は前方に戻り次の食べ物が入って来る準備をする。
ここで歯医者が「よく噛んで食べましょう!」と言いますが、食べる行為は「早食い」が正解です。
なぜならよく噛むと食べ物と唾液が混ざり過ぎてしまい、ドロドロになって食塊にできないからです。
それに話をしながら食べていると、口は閉じていなければ飲み込めない。
新型コロナウィルスで小学校の給食は「黙食(もくしょく)」になった。
そのおかげで給食の時間が短縮されたことで分かる。
昔の日本では、食事の時に孫が兄弟で話しながら食べているとおじいさんの雷が落ちたものです。
「口は食べるために動かせ!!」と。
するとお茶碗と箸がぶつかる「カチャカチャ」と言う音と、みそ汁を啜る「ズズッ」と音しかなかったのである。
つまり、「食べる」と「話す」では舌の動きが全く違うため、話しながら食べるは絶対NGである。
話す
人間は話すために他の動物に比べ、舌が短くなりました。
そのため生まれたばかりの赤ちゃんは産声で舌を思い切り伸ばして、舌の裏のスジを切ったんですが、切れなかった赤ちゃんの舌の裏のスジ(舌小帯)はそのままだと食べることも話すもできません。
よく舌小帯短縮症(舌の裏のスジが短い病気)はよく3歳ぐらいで構音障害(こうおんしょうがい)と言って、「か・さ・た・ら」が発音できない。
また大人になると滑舌が悪いというのも同じで、舌小帯が短いと上顎(口蓋)に付いて発音できないためこういう症状になる。
これは舌小帯短縮症だけが原因でなく、それに伴って舌が下顎前歯の裏側にいつも唇側に押しているのが原因で、このことを「低位舌(ていいぜつ)」と言います。
発音はこの「低位舌」が原因なので、舌小帯短縮症手術をしても滑舌はよくならない。
手術後に「舌トレーナー」「アヴェオTSD」で舌の筋トレををする必要がある。
このことを知らないで舌小帯を安易に小児科医でハサミでチョンと切ったり、レーザー切開すると瘢痕治癒して余計に固くなり、動かなくなる。
但し、歌手やカンツォーネの歌手や声優は短い舌小帯を切ると声が出なくなることがあるので気を付けること。
歌を歌う時に舌を下顎前歯の裏側に強く押すことによって喉の声帯が開くようです。
そのため滑舌を良くするために手術すると声が出なくなります。(もろ刃の剣)
口腔内は木管楽器と同じ仕組みになっていて短い舌で調整して声を出しているのです。
唇
口の最初の入り口で、一番大事なところです。
唇には「口輪筋(こうりんきん)」と言って、周りに楕円状に走行している筋肉があります。
この口輪筋が口を開けたり閉じたりする役目です。
赤ちゃんは生後6か月まで、喉の奥の「喉頭蓋(こうとうがい)」が直立したまま動きません。
喉頭蓋は、気道と食道の切り替えポイントです。
呼吸する時は喉頭蓋は食道を蓋をし、食べる時は気道を塞ぐ。
赤ちゃんは鼻で呼吸しながら母乳やミルクを飲み、喉頭蓋の脇を通り抜けて食道に流れ込む。
息継ぎはしません。
つまり人は食べている時は口は閉じている。
ところが、現代の人間は口を開いて、話しながら食べるため、誤嚥する危険性がある。
赤ちゃんの時に「おしゃぶり」で口を閉じることが唯一できるチャンスですが、「おしゃぶり」は安易な子育て、歯並びが悪くなるからと言う理由で禁止されている。
だからマイオテープが必要になる。